宗像繁殖場レスキュー32頭  
 

宗像レスキュー

2010年3月9日、全頭32頭を保護しました。

顔が判らない・・・


何を訴える・・・

3月6日 活動日誌 レスキュー着手

3月10日 「ずばり一言」宗像レスキュー


約1年前、福岡県太宰府市で起きたブリーダー崩壊事件。
多くの犬が餓死して大切な命が奪われ、生存していた29頭が救われ、動物虐待事件として動物愛護法により起訴されました。
また、懲りずに同様の虐待事件が発生したのです。

3月5日午後2時半、福岡県在住のIさんより、ブリーダーの施設で犬が死んでいる。
他にも死んでいる犬がいるようだ。ここの繁殖業者はこの数日間、見かけない。
すぐに救出してあげてほしい。と、緊急の通報があった。
地元の行政、警察署と連絡を取り合い、現場へと急行してもらった。
地元にいる仲間たちにも連絡を入れ、急遽、現地へ向かうようにお願いをした。

スタッフの自宅から高速道路で約1時間半ほど離れた現場だ。
現地から「大変です。窓から見ると数頭の犬が倒れている。死んでいるようです。」
通報した警察と保健所からも連絡をもらい現状報告を受けた。
飼い主は行方不明だ。警察なら探せるはず。と、お願いをした。
そして、数時間後、警察は繁殖業者を探し出して身柄を確保し、夜中まで事情聴取をした。
翌日、現場検証を行った。
行政は、畜犬登録、狂犬病予防法の確認作業をしてくれた。結果、行っていなかった。
動物愛護法違反及び狂犬病予防法違反が確実となった。
数頭の犬が餓死している事実から動物虐待容疑で立件する方針で固めている。

繁殖場施設内部・・・雨漏りと隙間風が・・・


錆びたケージの中から・・・


寒さに耐えて・・・


悲しげな表情の、さくら・・・


汚れた身体で・・・

現地は雨と寒さで震える痩せた犬たち32頭。すでに亡くなった犬は8頭




トタン屋根と並み板の壁で作られた老朽化した小屋作りの繁殖場施設。
雨漏りも酷く、風も入ってくる糞尿まみれの小屋だ。
いつもそうだが、繁殖場の不衛生な現場は、いつも同じ匂いがする。
悪臭を通り越している。
何年もケージ内で過した犬たちが、待っていましたとばかり泣き叫ぶ。
糞尿まみれの身体を揺すり尻尾を振っている。
私たちが到着するまでの4日間、九州の仲間たちが犬たちを守ってくれていた。
清掃したゴミ袋が20個以上も外に出されていた。
電気、ガス、水道設備もない犬舎で、外部から持込んだポリ容器にて、給水していた。
もちろん、フードの備蓄もなかった。支援者がフードを持参し給餌もした。

ゴミの中・・・




まだ子犬・・・

8:50早々にシェルターに向けて出発。
トラックは九州から滋賀に向けて、ひたすら前進していた。



雨の中、個体識別を行い、用意していたバリケンに犬を移し、搬送した。
途中、大雪のため通行止めの高速道路から降り、一般道へと迂回、17時間かけてシェルターへ到着した。
休憩のため、幾度かサービスエリアで給水と栄養剤とで観察を行う。
犬たちは元気だ。
痩せてはいるが体力は維持できると判断し、トラックは出発した。

待機組が待つシェルターに到着したのは午前2時。


どこか悲しい・・・



ものも言えない・・・

宗像繁殖場施設、外観



繁殖場の内部


寂しそうな・・・うめばぁちゃん。



諦めた表情・・・


繁殖場内部・・・ひゅうがとかえで。


繁殖場内部


眼が訴える・・・
 

ゴミが散乱した繁殖場内部・・・ひゅうががいます。
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