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毛布ではありません。
糞尿の山です。
冷たい風が吹き抜ける小屋で最期を。 |
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現場へ入った5日、発見した時はまだ身体が暖かかったのです。
あと、一日早ければ・・・無念です。
待っていたのでしょう・・・。
あなたの声が聞こえなかった・・・。 本当に本当にごめんね。 |
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排泄をすれば新聞を入れの繰り返しで新聞と排泄物の地層が、20センチ以上にもなっていました。
真夏の臭いは凄まじかったでしょう。
この子はただ子供を産まされる道具だっただけなのでしょうか?甘えたい気持ちはどんなワン子にだってあるのです。
胸に抱かれ優しく話しかけられた事など、一度も無かったでしょう。
ヒートが来たら、鷲掴みのように外に出され交配を強いられていた。
繁殖場の子は特に手を怖がります。
それは、無理やりに掴みだされるからなのです。 |
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床の汚物の地層で天井はドンドン迫ってきました。
立つ事は不可能です。 |
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悲しい顔です。
この繁殖屋は当初はボクサーに力を入れていたそうです。
ボクサーの遺体が何体もありました。
唯一、生き延びたボクサーは一頭です。 |
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この小さな汚いケージでずっとずっと何年も何年も耐えてきたのです。
いつか出れる時が来るのを待っていたのでしょう。
ワン達はどんなに苦しくても辛くても、自ら命を絶つことは出来ません。
まるで、牢獄への監禁状態です。
そして・・・最後は餓死。
同じ命。
こんな事は絶対に許されません。
ペットショップに並ぶ犬が居る→「可愛い〜」と購入する。→売れるから増やす(繁殖する)
ペットショップで買った可愛い子犬の母犬の事を考える人がどれだけいるのでしょうか?
買わない→繁殖しても売れないから増やさない。そうなる事を願っています。 |
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ドックフードの空き袋に無造作に入れられていた子達。
みんな苦しそうな表情です。
ダックス・チワワ・ミニピン。
何度も何度も出産を強いられて居たのです。
どんな気持ちで、この繁殖屋は亡くなった子を見ていたのでしょう。
手厚く葬る訳でも無く、ゴミのように扱う人間。
許せません!! |
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歯から見ると、かなり年齢がいっているダックス。
ケージの奥で息絶えていました。
ガリガリに痩せ、爪は伸び放題。
立ち上がる力も無かったでしょう。
悲しい声が聞こえます。
人気犬種が故に売れると、何度も出産させられていたのでしょう。
道具に使われ最後はこのような可哀想な姿でこの世から誰にも送られず息を引き取りました。
惨すぎます!! |
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犬種さえ判別できない子も居ました。
すでに腐敗から姿すらない子も居ます。 |
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ガリガリのボクサー。
給水器には、水は無くただ苔だけが青く残っていました。糞尿を食し、泥を食し・・・。
火葬業者様から、ジャガイモ大の泥の塊が残ったと聞き、胸を痛めました。
恐らく共食いもあったと思われます。
生きるために弱い子は仲間にやられていたのだと思います。
証言にある9月から餌を与えていないとの事でしたが、この半年この子達は何を食していたのでしょう・・・。
あまりにも無念であります。
掛かり付けの獣医師が言っておわれました。
「この2年顔を見なかった。これ程までになる前に、何故相談に来なかったのか!!フードを持って行ったのに・・・」と。 |
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多くの亡骸が訴えています。
「私達のような子を二度と出さないで!!」
「私達も同じ命をもっているのよ。」
「優しい人間であって全ての動物が共生出来る世の中であって欲しい」と。
地球は人間だけの物では無い。
全ての生き物が生存する地球。
人間がどれだけどれだけ動物を苦しめているのか考えなくてはなりません!! |